Archive for December-2006
あぁ、時代は変わったもんだ
2006-12-03 17:00:00今、私は定期的に非常勤講師として一般の中学校で授業をしている。なぜ、塾講師が中学校で授業をするのか、疑問に思われる人も多いだろうが、なぜか最近この手の仕事が増えている。中学校側は学力低下の防御策として、塾の学習指導力に注目しているらしい。
うーん、時代は変わったものだ。私が中学生のときは、学校の先生が「塾にいく奴はバカだ。学校の勉強だけでは理解できないってことだからな。塾に通っている奴ら、お前らは恥ずかしい奴らだぞ!」と、今だったら懲戒免職だけでは済まないような暴言を吐いていた。学校と塾といったら犬猿の仲以上の仲の悪さだったのに、今では仲良く手を取り合っていきましょうってなってるんだもんなぁ。
そういえば、教師養成のための大学院大学も、学習塾が経営しているところが多い。最王手の某ゼミナールは、教師派遣の仕組みまで作って学校にビジネスの手を伸ばしている。まぁ、この傾向は悪いものじゃないし、ソフトバンクが大学経営に乗り出すことを考えれば、こういったことを実行する企業は今後ますます増えてくるだろう。そのうち先生はすべてプログラミングされたアンドロイドっていう時代も来るかもね!
Category : 塾業界動向&裏話学校の先生はつらいよ
2006-12-07 17:00:00仕事上のつきあいで友人になった学校教師と飲みにいった。お互い学校と塾という差はあるが、同じ年代の生徒を指導する職業だ。話題は自然と今の中学生に関するものになった。私が「最近の中学生は自由というか、わがままというか、怒られた経験のない奴が増えていますよね」というと、学校教師は「怒れない教師も増えているんですよ」と答えた。
怒れない教師が増えている…、教師といったら怒るのが仕事のようなものなのに、これはかなり致命的な欠陥なのではないだろうか。教師は続けた。「昔だったらどう怒ってよいか分からなくなったら、グーで拳骨ができたんだけど、今は生徒に触れることすら躊躇してしまいますよ。理不尽に怒鳴りつけでもしたら、保護者が学校に乗り込んでくる時代ですからね」そういえば、新宿区の若い女性教師が保護者からの圧迫に耐えられなくなって、自殺したという悲しいニュースがあったが、それも昔では考えられない事件だ。
ひょっとして学校改革うんぬんの前に、親を改革しないといけないのではないだろうか。学校の指導力低下と家庭の指導力低下は、傍から見ていると密接な関係があるような気がしてならない。今、教育基本法が改正されているけど、同時に親の指導力に関しても議論をして欲しいと思う次第であります(←微妙に弱気。本音は親がちゃんと子どものことを考えてくれると、塾講師としても仕事がしやすくなるから)。
Category : 愚痴、その他失敗! 眠くなっちゃった
2006-12-11 17:00:00クリスマスシーズン到来!この前、ハンズに野暮用で出かけたら、クリスマスツリーが山のように飾られていた。ということで、私も授業をクリスマスモードに変えて、英語のクリスマスソングを使った授業をやることにした。一口にクリスマスソングといっても、CD屋にいけば棚1列がそれで埋まっているのは当たり前、中には棚丸ごとクリスマスソングが並んでいるショップもあった。
いろいろと迷ってしまったが、とりあえず私が一番好きなビートルズの「merry christmas」を使おうと思い、手をビートルズの棚に伸ばした。ところが! ない!\( ̄□ ̄;)/クリスマスソングの棚すべてを探しても、「merry christmas」という曲が入ったCDがない!!仕方がないので、急遽カーペンターズのクリスマスソング集を買い、「silent night(きよしこの夜)」を使うことにした。
ここまでくれば、なぜ今日のタイトルに「失敗!」がついているか予想できる人もいるよね。「きよしこの夜」だよ、我ながらなんでこの曲を選んだときに、授業の様子が想像できなかったか不思議だけど、まあ、案の定というかなんというか、子守唄に呼び寄せられた睡魔の犠牲者が多数発生。楽しいクリスマスっていうより、安らかに眠るクリスマスになってしまった。授業が終わった後に同僚にその話をして、「ビートルズのmerry christmasがあればなぁ」と愚痴ったら、「それ、ジョンレノンのwar is overだよ」っていわれて撃沈。見つかるわけがないはずだ。
Category : 愚痴、その他合否判定について
2006-12-14 17:00:00主な学習塾が主催するテストの結果も出てきた今日この頃、志望校&受験スケジュール決定のニュースが毎日のように飛び込んでくる。受験校を決める際に基準とするのは、9月から12月にかけて行われるテストの平均点と、合否判定のランクだが、意外に親たちが知らないのが、合否判定のシステムだ。
例えば、2004年に発売された学校案内でA中学校の80%合格偏差値が48だったとする。しかし2006年のテストで48を取れば合格偏差値が80%になるのか、というと決してそういうわけではない。模擬テストの合否判定は、その中学校を第一志望に選んだ生徒たちの点数と分布によって、テストごとに変化している。だから、同じ種類のテストを受けても、9月のテストと11月のテストでは、80%合格の偏差値は多少変化するものだ。それに、この基準は、例えば四谷大塚が主催するテストなら、そのテストを受けた子どもたちの間だけの確率で、SAPIXや日能研のテストを受けた生徒たちの成績は加味されていない。
受験をするときに「複数の種類のテストを受けたほうが良い」といわれるのは、こういった理由からだ。それに、模試には特徴があり、偏差値48の学校を志望している生徒たちが集まる模試もあれば、御三家を志望する子どもたちがあつまるテストもある。自分の子どもにあったテストを受けさせることが大切だ。
Category : 塾業界動向&裏話個人面談シーズン
2006-12-20 17:00:00今までいくつかの塾を渡り歩いてきたけど、この時期はどの塾も個人面談シーズンだ。個人面談に対するスタンスは塾それぞれ違うが、保護者の不満解消(ガス抜き)に重点を置いているのは変わらない。受験学年であれば、この時期、保護者が塾をやめるということは多くはない。しかし、非受験学年になると、学年更新の時期も重なって、退塾が一番出やすい時期でもある。
そんなこんなで、毎年12月は所属長(室長)がピリピリしている。とにかくこの時期にどれだけ退塾者を出さずに入塾者を増やすかが、彼らの腕の見せ所なのだ。塾生を増やす方法は人それぞれだけど、保護者と担当者がお互いに会話をして、わだかまりを解消するのがオーソドックスな方法だ。保護者のガス抜きに成功する秘訣は、聞き役に徹すること。
具体的に言えばホストや医者みたいになって、相手の意見を全面的に肯定し、自分の解決策を提示するようにすること。たとえば「うちの子が勉強しません」というように保護者が言った場合、「いや、勉強してますよ」とは言わずに、「じゃ、毎週金曜日に塾の自習室に来させましょう」と答える感じで、弁解よりも未来に対する指針を示してあげることが大切です。こうすれば、大抵の親は納得します。ただ、その後、改善しなければ、結局やめちゃうんだけどね。
Category : 塾業界動向&裏話メリークリスマス
2006-12-24 17:00:00世間はクリスマス!しかし、塾は勝負の冬期講習に備えて、授業準備をする先生たちであふれている。十冊以上ある教科書に講習会中の授業に必要なことをメモっていると、ふと、今頃生徒たちはクリスマスケーキを食べながら楽しく過ごしているんだろうな、と考えてしまう。まぁ、人間だから、自分が苦労しているときに他人の幸せを妬むのも無理はないだろう。「冬期講習会でみっちり勉強させてやる」と心の中で繰り返しながら授業準備をしている。我ながら、淋しいクリスマスだ。
でも、やさしい生徒もいる。クリスマスにひょっこり塾に現れると、「先生、メリークリスマス!」といって手作りのクッキーを持ってきてくれたりするのだ。毎年いるわけではないけど、孤独な心に暖かいものが満たされる。だけど、子供は残酷だ。疲れた体にムチを打って授業準備をしている先生たちを一旦喜ばせときながら、「ハズレもあるよ」とかわいい笑顔を見せて、私を見つめる。
私たちも慣れたもので、「じゃ、お前も一緒に食え」といって生徒をロシアンルーレットに参加させ、危険?なクッキーを同時にほおばるのだ。大抵は先生の誰かしらが当たって「お前、宿題100倍ね」とかなんとかいって生徒を笑わせるのだが、今年は生徒自身に当たった。あまりにも涙目になってかわいそうだったので、お口直しのジュースをおごった。こいつは、来年はもう少しまともなクッキーを作ってくるだろう。
Category : 愚痴、その他1
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